前の日曜日(2019年8月25)に初めての試験を受験したので感想を記録します。
2019/10/12 追記
10/10に試験結果が発表されたので、文末に結果を追記しました。
医療情報技師能力検定試験とは?
一般社団法人 日本医療情報学会医療情報技師育成部会が運営している検定試験で、医療情報技師として3領域(情報処理技術・医学情報システム・医学医療)の知識・技能が一定のレベルに達しているか判定するための試験です。
以下、3領域の説明および主観的な出題範囲です。
- 情報処理技術:IT技術の知識を持っているか求められます。知識のレベルとしてはIPAの基本情報処理技術者試験と同程度か少し簡単な範囲です。午前I&Ⅱを想像してもらえると良いと思います。
- 医療情報システム:病院などの福祉医療施設で稼働する医療情報システムに関する知識を持っているか求められます。業務部門ごとに稼働している業務システムの知識、保健医療福祉で扱うデータの標準規格の知識、システムの企画運用の知識など出題されます。
- 医学医療:医学および国内の保健医療福祉制度の一般的な知識を持っているか求められます。国内の保健医療福祉に関する法律・制度、医学、病院経営、医学研究の知識など出題されます。本職がITエンジニアの方にとって、最も難しい領域になると思います。私はそうでした。
試験の実施方法や日程はこちらを見てください。1年に1回しかないのがなかなか厳しいです。
動機
普段関わっている病院でどのようなシステムが稼働しているのか裏側を患者としてシステムエンジニアとして知りたくなったからです。新卒1年目で病気を患い、ずっと病院に通院しているのですが、その過程で診察や請求支払の方法が電子カルテや料金支払い機の導入が病院で行われているのをリアルタイムで観ていて関心があったのと、普段お世話になっている医学医療について基礎知識を持っておくと治療の幅が広がることを感じていました。
勉強方法
2つの方法をとりました。問題集を解く、参考書を読むです。
医療情報技師能力検定試験過去問題・解説集2019: 書籍/南江堂
タイトルで分かりますが、この試験のための過去問題集です。過去5年分の問題・解説が載っています。書籍と電子版がありますが自分の勉強スタイルに合わせて買ってよいと思います。私は外出先でも手軽に見たかったので電子版を買い、3領域を3年分解いたあと、正答率の悪い医療情報システムと医学医療に絞って繰り返し解きました。
過去問題を解いていて医学医療の知識がなさすぎて合格点届かないと分かったので追加で購入しました。主題範囲を網羅できてはいませんが、全体を俯瞰して知るのに良い書籍です。最初からこの書籍を買って勉強しておくべきだったなと反省しています。
また、受験するならこの書籍を買って一通り知識を着けておかないといけないと感がています。
試験当日
会場である池袋サンシャインシティ文化会館で3領域全て受験してきました。
会場の雰囲気は情報処理技術者試験やTOEICと同じ雰囲気で、部屋に時計もあり用意しなくてよかったのが便利です。試験の方は情報処理技術は大丈夫で、医療情報システムはそこそこ解くことができました。ただ、医学医療だけはダメな感じです。体の構造や病気とその治療に関する問題が全くダメで、合格点に届いていない気がします。
感想
結果は10月中旬に発表される予定ですが、合格は無理かなと思っています。でも、日本の医療福祉保健がどの様に成り立っているのか知れたのと、病院の医療システムについても知ることで自分の見識が広がったのは良かったと思います。今後、通院するとにはここで得た知識を活かすこともあれば良いかな。
追記:試験結果発表
10月10日に試験結果が発表されました。
期待しないで認定者一覧を見ていたら...
ありました!!受験番号が!!
というわけで合格です。医療情報技師に認定されました!
各領域の試験結果ですが、以下の通りです。
まずは今回の合格判定基準点。先ほどのリンクから引用。
各科目の合格判定基準点は、「情報処理技術系」60点(100点満点)以上、「医療情報システム系」74点(120点満点)以上、「医学・医療系」58点(100点満点)以上としました。
私の結果は以下の通り。
- 情報処理技術系:88点(50問中44問正解)
- 医療情報システム系:80点(60問中40問正解)
- 医学医療系:60点(50問中30問正解)
ダメだと思っていた医学医療系がギリギリでした。でも、合格できたので嬉しいです。合格発表日の翌日からは早速医療情報技師向けのセミナー案内が届くようになりました。費用的に個人で行くには厳しいセミナーですが、新しい世界が知ることができて面白いです。