約2カ月ぶりのブログで、IT技術系の話ではなく、自己分析系の話。本題となるストレングス・ファインダーのミニセミナーを近々受講するので、復習を兼ねてブログにしておきます。
ストレングス・ファインダーとは
自分の才能を知り・活かすためのツール。
Gallup社が開発した自己分析系ツールで、「強みの心理学の父」ドナルド・O・クリフトンが中心となった研究により特定された34の資質を元に自分の才能を知ることができる。
ここで言う才能とは"無意識のうちに頻繁に繰り返す思考、感情、行動のパターン"と定義されており、才能を活かした行動をすることで、生活や仕事で無駄な苦労をしないで成長および成功をしたり、他人と強み・弱みを共有するための共通言語として使えるようになるらしい。
診断を受けると、受診者の資質の順位が分かり、上位30%程度(1位~10位)が才能がある資質(≒強み)となり、下位30%程度(23位~34位)が才能がない資質(≒弱み)となるようだ。
受け方・診断方法
ストレングス・ファインダーを受けたい場合、以下3つの方法がある。
- 書籍「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0」を購入し、付録のアクセスコードを使用する。私はこの方法で診断を受けた。
- 公式Webサイトでアクセスコードを購入する。
- スマホアプリから有料で診断する。
で、診断方法には2コースあり、上位5つの資質が知れるコース(書籍はこれのみ)、34の資質全ての順位を知れるコースがあり、前者は約2千円、後者は約1万円(執筆時点は割引で約5千円)となっている。先に上位5つを知ってから、追加料金を支払うことで34の資質全てを知ることも可能である。
2コースについては、上位5つが最も発揮している才能で受信者がどの様なパターンで動くか大体説明できるらしいので、才能を知りたいという方は上位5つのみで十分だと思う。ただ、Gallupでは弱みを「成功の妨げとなるもの」と定義しており、下位10%の資質が弱みとなりえるので、対策(*)を検討するためにも半額のタイミングを狙って34の資質全ての順位を知るべきだと思っている。
*対策の例
・チームを組むときに、自分の弱みを補ってくれる資質を持つ人を探す。
・上位の資質で、下位の資質を補えるか検討する。
34の資質
ストレングス・ファインダーにある34の資質は以下の通り。
それぞれの詳細は割愛。全部知る必要はないため。知っておくと良いと思うのは、上位10%の資質の詳細と後述する4領域により自分の行動パターンがある程度分析できれば良いと考えている。
- アレンジ
- 運命思考
- 回復思考
- 学習欲
- 活発性
- 共感性
- 競争性
- 規律性
- 原点思考
- 公平性
- 個別化
- コミュニケーション
- 最上志向
- 自我
- 自己確信
- 社交性
- 収集心
- 指令性
- 慎重さ
- 信念
- 親密性
- 成長促進
- 責任感
- 戦略性
- 達成欲
- 着想
- 調和性
- 適応性
- 内省
- 分析思考
- 包含
- ポジティブ
- 未来志向
- 目標志向
ストレングスの4領域
34の資質は4つの領域に分類でき、上位に多い領域ほど自分の強みとなる。
- 実行力:物事を成し遂げる領域(アレンジ、信念、公平性、回復思考、慎重さ、目標志向、規律性、責任感、達成欲)
- 影響力:主導権を握る方法を知っていて、はっきりと意見を表明し、他の人たちがそれに確実に耳を傾けるようにする(コミュニケーション、指令性、最上志向、活発性、社交性、競争性、自己確信、自我)
- 人間関係構築力:しっかりとした人間関係を構築し、チームをまとめ、単なる個人の寄せ集めではなく大きな 力を発揮するチームを作れる(ポジティブ、個別化、共感性、包含、成長促進、親密性、調和性、運命思考、適応性)
- 戦略的思考力:情報を取り入れ、分析し、より適切な判断を下せるようにします(内省、分析思考、原点思考、収集心、学習欲、戦略性、未来志向、着想)
私の診断結果・考察
私の診断結果は以下の通り。PDFをスクショして貼り付けている。
この診断結果から私は「プロセスを楽しむソロプレイヤー」なのかなと考えている。本当は認定コーチの方に専門的な分析を受けた方が良いのですが、まだ受講できていない。そのため、主観となるが、「プロセスを楽しむソロプレイヤー」と分析した理由は以下となる。
〇領域観点
上位10位までに入っている資質の領域の数は以下の通り。
- 実行力:3
- 影響力:1
- 人間関係構築力:2
- 戦略的思考力:4
「戦略的思考力」がトップで、次点が「実行力」である。この2つで7割を占めている。情報を収集・分析してどう動くか判断して、物事を成し遂げるのが特に得意なようだ。人間関係構築に影響する「人間関係構築力」「影響力」は少ないため、マネジメントやリーダーはあまり得意ではないと思われる。3つはあるのでできないわけではない。
〇資質観点
上位10位までに入っている資質を見てみる。
1. 学習欲:学習意欲が高く、常に向上することに駆り立てられます。成果よりも学習すること自体に意義を見出す。
2. 分析思考:理由や原因を追究します。状況に影響を与えるかもしれない全ての要素を考慮に入れる能力を備えています。
3. 目標志向:方向を定め、それに従い、道から逸れないように必要な修正を行います。優先順位を付け、そのとおりに行動します。
4. 内省:知的な活動を特徴としています。内観的で、知的な議論が好きです。
5. 収集心:収集し保管するニーズがあります。その対象には、情報、アイデア、芸術品だけでなく、人間関係も含まれる場合があります。
6. 慎重さ:意思決定や選択する際に細心の注意を払います。目の前に立ちはだかる障壁を予測します。
7. 成長促進:他者がもつ可能性を見出し、それを育てます。小さな進歩の兆候を見逃さず、その成長の証に満足感を得ます。
8. 活発性:アイデアを実行に移すことで物事を進めます。単に話すだけではなく、いますぐ実行することを望みます。
9. 親密性:他の人との親密な人間関係を好みます。目標達成のために友人と努力することから、大きな満足感を得ます。
10. 責任感:実行すると発言したことに対して心理的な責任感を持ち、誠実さや忠実さといった不変的な価値観を大事にします。
10個の観点で見ると複雑になるので、さらに1~5と6~10で分けてみる。
()内は該当する資質
●1~5の観点で見られる得意な行動
・個人でも動ける資質が多く、単独行動ができる。(学習欲、分析思考、収集心、内省)
・目標達成に必要な学習及び情報収集を行い、達成させるための筋道を分析・思考し策定できる。(1~5全て)
・または、分析・思考した結果、今向かうべき目標を策定できる。(1~5全て)
●6~10の観点で見られる得意な行動
・発言したことには責任感を持って、慎重に実行に移す。(慎重さ、活発性、責任感)
・親密な人間関係が構築しやすく動きやすい少人数チームだと成果を出しやすい。(成長促進、活発性、親密性)
最後に1~10の観点で見てみる
●1~10の観点で見られる得意な行動
・1on1のメンターもしくは少人数チームでのコーチングで、メンティーやメンバーを成長させることができる(分析思考、目標志向、収集心、慎重さ、成長促進、親密性、責任感)
〇まとめ
●「領域観点」で人間関係に影響する領域が少ないこと、「資質観点」でも一人でもできる資質が上位に多いことから、多人数で動くよりは一人で動くほうが得意だと見られる。
●「領域観点」で戦略的思考が得意なこと、「資質観点」でも目標達成までのプロセスを考えるための資質が多い。人間関係の資質も"親密性"・"成長促進"といったプロセス実施中の他人との関係性に特化した資質が多く、プロセス重視の兆候が見られる。
この2点から私は「プロセスを楽しむソロプレイヤー」なのかなと考えている。
私の資質の活かし方
資質の活かし方ですが、強み(≒才能)は"無意識のうちに頻繁に繰り返す思考、感情、行動のパターン"なので、すでに行えているもので改めて実行計画を詳細に考える必要はないと考えている。ただ、診断を受ける前と比べると、意識して動けてるようになっており、他者と役割分担をするときに何ができて、何ができないかをはっきりと伝えられるようにはなった。
とはいえ、1つ活かし方を上げると、強みを弱みを補うのに使っている。私の診断結果を見ると、34位(最下位)にコミュニケーションがある。コミュニケーションは、"自分の考えを言語化し、他人に分かりやすく説明したり表現できる資質"である。この資質が最下位ということは、"他人に分かりやすく説明するのは諦めなさい"と言われているようなもの。とはいえ、他人に説明できないと生活は不便だし、仕事では非効率になりかねないし、評価されない原因になるので、上位の資質を使って以下の様なことをしている。
戦略:コミュニケーションを補うために、コミュニケーションが高い人の成果物を活かす。
具体的行動
・事前に「学習欲」「分析思考」「収集心」を使って、分かりやすく説明するパターンや語彙を書籍や動画とかなんでも良いので集め学ぶ。
・説明する場があると分かったら、前項で学習した内容と「目標志向」「分析思考」「内省」を使い、説明資料や文章を準備する。
・チームのときは「成長促進」「親密性」を使って、「コミュニケーション」が高い人を見つけて、説明をお願いするか教えてもらう。
まとめ
ストレングス・ファインダーの復習が目的でしたが、言語化することで自分の強みがはっきりと分かって良かったです。直近のミニセミナーでまた学べることがあるので、自分をアップデートしていきたい。
また、ストレングス・ファインダーで自分の才能を知ってみてもらえたらと思います。
追記(2019/3/24)
ミニセミナーに参加したのでご報告です。
こちらのミニセミナーに参加しました。
参加者は11人(うち2人が認定コーチ)で老若男女問わず様々な方がおりました。
会場では、席が決めてありました。席には自分の上位5の資質が書かれている名札と参加者全員の34の資質の一覧表があり、初対面の人たちと交流するのにあたり、資質によりあらかじめどの様な考え方・行動をする人か分かるようになっていました。
当日は以下の様なことをしました。
・自己紹介
参加者(11人)がストレングスファインダーの経歴とこのセミナーでやりたいこと。
・診断結果の相談
各々の資質に関しての様々な相談と認定コーチによる強みの活かし方のアドバイス。
相談内容としてはこんなのがありました。
・診断結果上位の資質と自分が感じている資質に違和感がある。
・資質をどう活かせばよいか
・今後の働き方を考えているが、資質と合っているか。またどう資質を活かせばよいか。
私の相談は以下2つで、以下のアドバイスをいただきました。
①「私の資質の活かし方」に記載しているやり方で大丈夫か?
A.そのままで大丈夫。
②学習欲は結果よりもプロセスを重視する傾向があるので、目標達成しないままにならないか?(このときの目標達成は転職活動を指しています)
A.学習欲以外に内省・収集心及び慎重さが上位にあるため、一般的に情報が揃わないと動かないが、揃うと一気に動き出す傾向が高い。しかし、私の場合は上位にある目標志向の資質を使うことで、目標達成に向けて動くことができる。具体的には、短期的な目標(例:1週間に2~3社行く)を立てる。
・懇親会
予定にはなかったのですが、ミニセミナー終了後に翌日が祝日なのもあり、近くの居酒屋で参加できる人たちで懇親会を行いました。そこでは、プライベートなことも含めて、普段自分の資質がどの様な行動に出ているのか語りあったりしました。突発的なのもあり、お金の持ち合わせがなくて足りない分を出して頂いたUさん(誤ってたらすみません)には本当に感謝です。
私の感想ですが自己分析系セミナーは初参加で緊張しましたが、人の強み・弱みを表す共通言語を持ってるだけあって、初対面の人でもどのような思考・行動をするのか理解できるのですぐ打ち解けられました。資質の相談では、認定コーチの方から”そのままでいいよ”と返事を頂けたり、目標達成のためのアドバイスももらえて安心しました。また、他の人の34の資質を見て聞くのも面白かったです。
このセミナーで印象になった言葉は、認定コーチの方が仰っていた"(良い意味で)嫌なやつでいい"。他人に嫌われたくないという理由で、空気を読むとか何も言わないとかせずに、素直な自分を出した方が良いと私は解釈しています。以上!
参考
日本のストレングス・ファインダー関連のサイトだと以下がおススメです。
こちらの先生主催のミニセミナーに参加します。
本文中にもリンク貼りましたが、再度公式サイトのリンクを貼っておきます。